危険物探査
危険物探査について
危険物の多くは鉄でできているため、ごく局所的な磁気異常を探査する磁気探査(一次探査)を行い、帯磁物の磁気の強さ・位置・埋没深度について解析します。そのため、磁気探査によって検出される異常点は、危険物とは限らず、埋没鉄類全般となります。
解析により所定の大きさ以上の磁気異常点が検出された場合は、その異常点が危険物か否かを判断するため、探知機を持った潜水士により、磁気異常点に対し、帯磁物を確認する潜水探査を行います。潜水探査の結果、帯磁物が危険物でないと判断された場合には船上に揚収し、危険物であった場合は関係機関に報告します。
全ての潜水探査終了後に再度、磁気異常点付近について2回目の磁気探査(確認探査)を行い、その磁気異常点が消滅(あるいは減少)するなど、安全を確認します。
危険物探査業務の手順
一次探査
磁気探知機(フラックスゲート(一軸)方式)を装備した探査船により、対象区域内をもれなく磁気探査を行います。
探査結果について整理・解析を行い、所定以上の磁気異常点の位置、磁気量、埋没深度などを特定し、平面図及び一覧表に取りまとめます。
-
磁気探査(台船曳航方式)
-
磁気探査(小型自航船方式)
-
磁気探知機
(フラックスゲート(一軸)方式)
潜水探査
一次探査で特定された磁気異常点について、危険物か否かを判断するため、探知機を持った潜水士により、帯磁物を確認する潜水探査を行います。
潜水探査の結果、帯磁物が危険物でないと判断された場合には船上に揚収し、危険物であった場合は関係機関に報告します。
-
潜水探査の装備
1. 真鍮杭&導索 2. エアーコンプレッサー 3. 潜水機材(フーカー方式) 4. 磁気探知機
-
潜水探査の方法〈図解〉
確認探査
潜水探査を実施した磁気異常点を含む周辺範囲について探査船による2回目の磁気探査を行い、
その磁気異常点が消滅(あるいは減少)し、危険物がないことを確認します。確認探査で所定以上の磁気異常点が確認された場合、
2回目の潜水探査を行うこととなります。
-
帯磁物確認(揚収物)